その英文契約書、本当に大丈夫?チェックポイントと重大リスク条項を解説

英文契約書は翻訳者に頼んでも、AIに頼んでも翻訳を作成することができますが、契約書を作成することと、リスクを把握することは別物です。本記事では、外せない英文契約書のチェックポイントとリスク条項について解説します。
契約書については「契約書作成・チェックのポイント|行政書士に依頼するメリットと費用相場」でも詳しく解説していますので、ぜひあわせてご覧ください。
英文契約書のチェックポイントとは?基本の確認項目
英文契約書を作成する際に、最低限見ておかないといけないポイントは以下の通りです。
・契約当事者と定義
契約当事者と定義がずれていると、契約書全体の解釈もずれてしまいます。
・支払条件
どこの通貨を使用するのか、支払期限はいつか、遅延利息の扱いはどうなっているか。支払いが海外通貨の場合、為替や支払方法によって思わぬ負担がかかる場合があります。
・義務・責任の範囲
ここは要チェックポイントです。英文契約書の場合、当事者の義務と責任が日本の契約書より広く設定されていることが多いです。知らずに無限のリスクを抱えている可能性があります。
・契約期間・更新・終了条件
契約期間、更新、終了条件をきちんと決定しておかないと、不要な契約内容を継続しなければならないおそれがあります。
・準拠法・紛争解決方法
海外の法律や裁判所で紛争解決をすると定められている場合、日本の場合と比べて手続きが困難になる恐れがあります。
・英文特有の表現
shall/may/indemnifyの意味は確認しておきましょう。法律英語は、日常英語とは異なる意味を持つので、正確に理解しておかないと思わぬ不利益を被るおそれがあります。
よくあるリスク条項と見落としやすいポイント
上記の中でも特に気を付けておきたいポイントはこちらです。
責任制限条項(Limitation of Liability)
損害賠償額に上限が設定されていないか。低すぎる額が設定されている場合、実質的に守られていない恐れがあります。場合によっては、相手方がほぼ責任を取らなくていい内容になっていることがあります。
損害賠償条項(Indemnity)
相手方の損害の隅々まで広く負担させられる内容になっているおそれがあります。第三者の損害まで賠償する、というような文言が含まれていたら要注意です。自社の関与しないトラブルにまで責任を負うリスクがあります。内容によっては無制限リスクとなる可能性があるため、慎重な確認が必要です。
準拠法・管轄(Governing Law/Jurisdiction)
海外の法律と裁判所が指定されていることがあります。海外が指定されている場合、トラブル時のコストとハードルが一気に上がります。
契約解除条項(Termination)
合意と同じくらい大事なのが解除です。相手方は簡単に解除できるのに、自社はできないという不均衡な内容になっていることがあります。不必要な契約を継続し続けなければならないはめになったら悪夢です。
なぜ英文契約書は“翻訳だけ”では危険なのか
翻訳というのは、書かれている内容を日本語にするだけです。その契約が自社にとって有利なのか、それとも不利なのかまでは判断しません。英文契約特有の慣習(責任制限・保障の広さ)などは翻訳を読んでも有利・不利を見抜きにくいです。一見普通の表現に見えても、法的には重い責任を負っていることがあります。したがって、不利な契約になっているのに「問題なし」と判断して手続きを進めてしまう恐れがあります。
「正確な翻訳」と「安全な契約内容」はまったく別物です。ここを間違えないようにしましょう。
英文契約書チェックを依頼するメリット
英文契約書のチェックを依頼すると、リスク条項を事前に把握できるのが最大のメリットです。不利な条件を発見することができれば、締結前に修正や交渉が可能となります。将来的に起こりうるトラブルを防げます。内容を正確に把握しての締結となりますので、安心して手続きを進められます。
契約書は締結してから修正するのは至難の業です。重要なのは、締結前に交渉し、修正しておくことです。契約前にリスクをつぶしておける、英文契約書チェックは事業の継続性を考える上でも重要と言えるでしょう。
対応可能な契約書とサービス内容
当サービスでは、さまざまな英文契約書のリスク対策チェックおよび翻訳に対応しています。一般的な契約書はもちろん、個別の取引内容に応じた契約書にも柔軟に対応いたします。
対応可能な契約書の例
・売買契約書(Sales Agreement)
・業務委託契約書(Service Agreement)
・雇用契約書(Employment Agreement)
・機密保持契約書(Non-Disclosure Agreement, NDA)
・利用規約(Terms and Conditions)
など
上記以外の契約書についても対応可能ですのでお気軽にご相談ください。
サービス内容
ご希望や状況に応じて、以下のサービスをご提供しています。
・チェックのみ(リスク条項の指摘・解説)
・英文契約書の翻訳(自然かつ正確な和訳)
・翻訳+チェック
・修正案提示(よりバランスの取れた条文の提案)
単なる翻訳にとどまらず、契約書のリスクを踏まえた実務的な視点でのチェックを行います。翻訳だけではなく、リスクも含めて把握したい方におすすめです。「どこまで確認すればいいのかわからない」という段階でも問題ございません。
英文契約書のチェック・翻訳はお任せください
英文契約書は、締結後に修正することが難しく、事前の確認と交渉が非常に重要です。
「内容は理解できているがリスクが不安」
「このまま契約して問題ないか判断したい」
といった段階でもご相談いただけます。
契約内容のリスクを踏まえたチェック・翻訳を行い、安心して契約締結できるようにサポートいたします。
まずはお気軽にお問い合わせください。



