契約書作成・チェックのポイント|行政書士に依頼するメリットと費用相場
- May 12
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Updated: May 16

外国人雇用をするとき、契約書は重要です。しっかりとした契約書を作成し、あとあとトラブルにならないようにしたいですね。契約書作成とチェックのポイントについて解説します。
契約書作成・チェックが重要な理由
以下の理由から、契約書作成とチェックは重要です。
トラブル防止
口約束でも契約は成立しますが、それだとあとあと「言った・言わない」でトラブルになる可能性大です。具体的には、報酬や納期、業務範囲でもめることが多いです。トラブルを未然に防ぐためにも、書面に残しておくことが重要です。
紛争時の証拠
トラブルが裁判に発展した場合、書面が最重要の証拠になります。メールよりも契約書(書類)があるほうが圧倒的に有利になります。トラブル回避はもちろん、自己防衛のためにも契約書は重要なのです。
外国人雇用・国際契約では特に重要
外国人雇用の場合、言語の違いから誤解を生み、それがトラブルにつながりがちです。職務内容について齟齬が生まれやすいです。法律(準拠法)も国ごとに違いますから、誤解が生まれやすい土壌があると言えます。国をまたぐ契約ほど、契約書が必須と言えるでしょう。
契約書作成の基本ポイント
契約書を作成する際は、以下の点に注意しましょう。
当事者の特定
✓個人なら氏名・住所
✓法人なら会社名・代表者名
会社名の表記が曖昧だと、契約書が無効と判断されるリスクがあります。
業務内容・範囲の明確化
✓何をやるのか(業務定義)
✓どこまでが業務か(範囲)
✓追加業務はどうするか
「それは契約外だからできません」と言われないようにしましょう。
報酬・支払条件
✓金額(固定か時給か)
✓支払日・支払方法
✓税金・手数料
追加作業の報酬が未定だと、支払いトラブルになります。
契約期間・解除条件
✓いつからいつまでか
✓更新はあるのか
✓途中解約できる条件
ここを明確にしないと、途中解約できずに不要な契約を続けることになります。
準拠法・管轄
✓どの国の法律で判断するか
✓どこの裁判所で争うか
どこの国の法律で争うか不明だと、対応が困難になるおそれがあります。
契約書チェックで見るべきポイント
契約書をチェックする際は以下の点に注意しましょう。
リスク条項(損害賠償・責任制限)
・事故・ミス・トラブル時にどこまで責任を負うか
・損害賠償の上限があるか
・一方的に重い責任を負わされていないか
→トラブルが起きた時に誰がどこまで負担するのかルール化しておく
曖昧な表現の修正
・「必要に応じて」「適宜」など曖昧な表現は使わない
・解釈が分かれる表現はしない
・責任範囲は明確にする
→あとで解釈でもめる原因をつぶす
不利な条項の有無
・一方だけに不利な条件にしない
・過大な違約金を設定しない
・解約制限を厳しくしすぎない
・権利・義務のバランスを取る
→損をしない契約にする
英文契約書の注意点
・日本法(大陸法)との違いを理解する(英語は英米法)
・翻訳ミスで意味が変わるリスクを防ぐ
・英文契約書は表現がストレートで責任が重くなりやすい
→翻訳にプラスして契約書チェックも必要
契約書の種類ごとの注意点
雇用契約書
労働条件と勤務内容、解雇や退職ルールなどについて定めます。外国人雇用なら在留資格との整合性に注意が必要です。
外国人雇用の手続きについては「外国人雇用の手続き完全ガイド|採用前から就労開始後まで企業がやること」で詳しく解説しています。こちらもぜひご覧ください。
業務委託契約書
フリーランスとの契約書です。業務委託契約なのに指揮命令があるなど、実態が雇用と同じなら、偽装雇用と判断される恐れがあるので要注意です。
秘密保持契約(NDA)
情報について定義します。どこまで守るのか、いつまで守るのか、違反時の責任を確定します。情報漏洩防止が目的です。
売買契約書
商品やサービスの内容、引き渡し条件、瑕疵(不良品)対応について定義します。
利用規約・約款
不特定多数向けの契約で交わされるものです。サービス利用条件、免責条項などについて定義します。
行政書士に契約作成・チェックを依頼するメリット
法的リスクの回避
法律的に問題がある条項、トラブルになる可能性がある条項を事前に修正できます。自分だけでは気づかなかったかもしれないリスクを見つけられます。
実務に即した内容になる
実務に即した、現場で使える契約書にできます。ネットにはテンプレがたくさん出回っていますが、それがあなたの会社にそのまま当てはまるとは限りません。行政書士なら、会社の実情に沿った契約書を作成できます。
外国人雇用・ビザとの整合性チェック
外国人雇用向け雇用契約書では、在留資格と契約書業務内容が一致していることが重要です。ここが一致していないと、入管で不許可にされるおそれがあります。行政書士なら整合性まで見て作成します。
英文契約書の翻訳とチェック(補足)
英文契約書の場合、翻訳と契約チェックをセットで行うと、リスクをより正確に判断できます。表現によっては解釈が異なる場合もあるため、実務的な観点からの確認が必要です。当方では、翻訳と合わせて契約内容の理解をサポートしています。
契約書作成・チェックの費用相場
契約書の作成・チェック費用は、内容の複雑さや専門性によって変動します。一般的な相場は以下の通りです。
契約書作成:30,000円~100,000円程度
・ひな形ベースの簡易契約書:30,000円前後
・内容をヒアリングして作成する場合:50,000円~80,000円
・英文契約書・国際契約など複雑な場合:80,000円~100,000円以上
新規で作成する場合は「業務内容の設計+リスク設計」が含まれるため、チェック単体よりも費用は高くなります。
契約書チェック:10,000円~50,000円程度
・簡易チェック(条項の確認のみ):10,000円~20,000円
・リスク指摘・修正提案込み:20,000円~40,000円
・英文契約書・詳細レビュー:30,000円~50,000円
チェックの場合、リスクの有無を確認する作業が中心となります。
翻訳込みの場合
・翻訳のみ:20円~30円/単語
・翻訳+内容チェック:50,000円~100,000円
英文契約書の場合、翻訳のみではなく、チェックまでセットで行うことが一般的です。
まとめ|契約書は「作る前」と「締結前」が重要
契約書は後から修正することが難しいため、トラブルになる前の事前確認が重要です。特に外国人雇用の英文契約書は要注意です。専門家に相談することで、法的リスクを事前に回避するとともに、実務にあった契約内容にすることができます。

