英語のスピーチが翻訳だけでは訳せない理由
- hanakan860
- Feb 10, 2022
- 3 min read
Updated: Sep 20, 2022
私がこれまでにいただいた、
翻訳者&ライターのお仕事の詳細を
ご紹介していきます。
こちらも、エンドクライアントは外資系大企業でした。
(ほかの外資系大企業のお仕事については、
「ライターだけだと致命的に足りないものとは?」を参照)
今回は、オウンドメディアに載せる記事を作成します。
その企業が行ったトークイベントの
内容をまとめて記事にします。
その模様をYouTubeに投稿しているので、
視聴して、記事作成してほしいとのこと。
YouTubeのリンクを渡されました。
動画の長さは1時間くらいです。
また、テープ起こしもいただきました。
YouTubeの動画も、テープ起こしも、
すべて英語です。
動画に日本語字幕はありません。
依頼された私は、まずYouTubeの動画を視聴しました。

ネイティブスピーカー同士
の歯切れのいい会話が
ポンポンと飛び交います。
内容も、けっこう専門的だなと感じました。
ちなみに、私は、英語はとりあえず聞き取れますが、
通訳者さん並みのクオリティではありません。
このため、聞き漏れがあっては困るので、
テープ起こしの提供をお願いしました。
YouTube動画の視聴が終わると、
テープ起こしを、
Tradosを使って翻訳しました。
ただし、
一字一句の翻訳ではありません。
まとめ記事にするので、
話した内容すべては使わないからです。
原文を読みながら、
使えそうなところだけピックアップし、
あとから使いやすいように
マーケティングに適した文章で
訳しました。
また、「ここは記事に使えそうだな」と思う箇所の
訳文には、
黄色でマーカーを入れておきました。

意訳中の意訳です。
普通の翻訳でこれをやったら、
お客さんにぜったい怒られます笑
でも、これは翻訳ではないし、
読むのは私だけです。
だから問題なし!
こうして訳し終わると、
マーケティングに適した文章で、
記事に使えそうなところに
黄色マーカーを入れた
文書ができあがります。
私はライターとし取材記事を作成するとき、
まず取材時に録音した音声を聞きながら、
適宜言ったことをわかりやすく
まとめつつ、
必要なところに黄色マーカーを入れた
テープ起こしを作成します。
これがあると、記事に使えるところが
一目でわかるし、
全体像も把握できるので
便利です。

先ほどの訳した文章も、
これと同じものになりました。
これを使って、記事を作成していきます。
最後にもう一度、YouTubeを聞いてみて、
原稿の内容と齟齬がないかを
確認します。
齟齬があれば適宜修正します。
けっこうあるんですよね、これが。
テキストにすると、
喋ったときのニュアンスが
失われてしまうことが多いからです。
英語スピーチのテープ起こしを
翻訳したものだけを使って
原稿をつくろうとしても、
スピーカーの意図
とは違うもの
となってしまうことがある
ので要注意です。
同時通訳を聞くならいいのでは?
と思わるかもしれませんが、
ここにもちょっと問題があります。
これについては後述します。
修正が終わったら、完了です。

この作業をまとめると、
①YouTube動画を視聴
→翻訳者のスキル
②テープ起こしを翻訳
→翻訳者のスキル
③翻訳しながら適宜マーケティングに適した文章する
→翻訳者&ライターのスキル
④原文を見て使えそうなところに黄色マーカー
→翻訳者&ライターのスキル
⑤仕上がった日本語の文章をもとに記事作成
→ライターのスキル
⑥YouTube動画をもう一度視聴して
原稿との齟齬がないか確認・修正
→翻訳者&ライターのスキル
という流れになります。
このタイプの原稿作成で重要な、
③④⑥の作業は、
翻訳者&ライターでないとできない
ということになります。


