【翻訳上達塾】命令形は命令で訳してはいけない
- hanakan860
- Mar 12, 2022
- 2 min read
今回は、翻訳の解説です。
和訳です。
翻訳者になる前、私は思っていました。
ここってどう訳するんだろう?
でも、誰にも聞けない・・・
あるいは、通信教育を受講していて、
講師に訳文を添削してもらって、
返してもらうんだけど、
どうしてそう直されているのか
わからない・・・
この記事が、そんなお困りを
解消するような記事になればいいと思います!
今回取り上げるのは、以下の英文です。
Find the right way to clean your room, watching this video.
どのように訳しましたか?
この動画を見て、部屋をきれいにするのにぴったりの方法を見つけてください。

このように訳したかもしれません。
これでも、間違いではありません。
しかし、よりスムーズな訳を目指すならば、
話の趣旨を変えてみるといいかもしれません。
この動画を見て、部屋をきれいにするのにぴったりの方法を見つけてください。
この訳文、命令形になっていますよね。
見つけろ!
という言い方ではありませんが、
命令形は命令形。
なんだか、一方的な印象を受け手に与えてしまいます。
見つけることを強制されてるみたいな感じがします。
こう言われると、
「え、でも、別に見つけなくてもいいし・・・」
と、反発したくなってしまいます。
そこで、「命令」ではなく、「提案」に
発言の趣旨を変更します。
この動画を見ると、部屋をきれいにするのにぴったりの方法が見つかります。
どうですか?
へー、動画を見ると、部屋をきれいにできる方法がわかるのね。
それは便利だ。
やってみよう。

・・・みたいな気持ちも、湧きやすくなります。
背中を押すのではなく、ドアを開いてあげる。
そうすると、読み手は自分で動きたくなります。
北風と太陽方式ですね!
特に、マーケティングの文章を訳するとき、
このような趣旨の変更はけっこう重要だったりします。
言葉というのは、語りかけかたひとつで、
印象がガラリと変わってしまうものだからです。
お客さまが良い気分になり、関心を向けてくれなければ
商品を売ることはできません。
ツンとした態度でいると、そっぽを向かれてしまいます。
というのが、今日のお話でした!


